「ビジネスで必要だから」、「旅行がきっかけで興味を持った」、「中国人のお友達ができたから」など、中国語を始めるきっかけはいろいろでしょうが、「中国語を話せるようになりたい!」という思いはみなさん同じはず。「でも、中国語ってむずかしそうだから」と、しり込みしている方もいらっしゃるのでは?それは、中国語のことをよく知らないから。レッスンに入る前に、基本の基本を知っておけば、その不安もなくなりますよ。
特に私たち日本人には、中国語は意外と学びやすい外国語なので安心してください。
中国語の文字について
中国語の文字の分類
ご存知の通り、中国語には簡体字と繁体字があります。それらの文字が現在使用されている地域や、確立された時期についてまとめてみました。
文字
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用例
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現在使用されている地域
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文字が確立された時期
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簡体字
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中华
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中国大陸・海外中華圏
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1950年代
(中華人民共和国)
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经济
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运动
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繁体字
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中華
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台湾・香港・マカオ・海外中華圏
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1920年代(当時 中華民国)
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經濟
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運動
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中国語の発音について
北京語も上海語も広東語も中国語なの?
中国は56の民族を有する多民族国家です。その中で全人口の9割を占める漢民族が使用する漢語が、一般的に中国語と言われるものです。ただし、同じ漢民族でも地方によって方言があります。みなさんがよく耳にする北京語、上海語、福建語、広東語などは、その代表的な方言です。
漢院で学習するのは「普通話」(プートンファ)です。
中国には北京語・上海語・広東語・福建語等、さまざまな言葉があり、文法は似ていますが、発音は大きく異なります。単語や言い回しもほとんど違い、北京の人は上海語を聴き取れないと言います。
漢院では「普通話」(プートンファ)と呼ばれる標準語を学習します。テレビやラジオ等の放送は主にこの「普通話」で行われています。「上海への出張が多いから上海語を勉強したほうが良いのでは?」といったご質問を受けることがありますが、上海語は上海でしか通じません。普通話なら中国全土で通じます。「広東語を勉強したけれど、やっぱり普通話を」という生徒さんもおられます。初めて中国語を学習される方なら先ずは普通話から始められるのが良いでしょう。
普通話は北京語をもとに作られた言語ですが、100%北京語=普通話ではありません。
*上海語、広東語、台湾語はご希望に応じてレッスンで使用しています。
「ピンイン」 「声調」 「四声」について
ご存知の通り、中国語の文章はすべて漢字で書き表されます。漢字は表意文字であって、表音文字ではありません。そのため、漢字だけではその文字がどのように発音されるのかはわかりません。
漢字を読むために日本では「ふりがな(かな文字)」が用いられます。
中国では、1958年に国家が漢字の読み方を表すものとして「ローマ字による表記法」を制定しました。このローマ字のことを「ピンイン」と言います。
日本人が学校で先ずカナを習って漢字を覚えていくのと同様に、中国人も学校でピンインを学習します。
しかしこれはあくまでも「中国式ローマ字表記」です。私たちが慣れている英語や日本語のローマ字とは違うところがありますので気を付けましょう。
ピンインがわかると中国語辞典も引けるようになります。先ずピンインに慣れることが中国語学習の第一歩です。 また中国語には一つ一つの音節に高低や上げ下げの調子=声調があります。
声調には4種類あるため、これを「四声」(しせい)といいます。四声が変わると意味が全く変わりますので、しっかりはっきり四声を発音することが大切です。
【「四声」について】
標準語には4つの「声調」があり、これを「四声(しせい)」といいます。音の高低を表す声調符号を母音の上につけて区別します。
中国語の単語について
中国語には日本語と同じ漢字で、同じ意味を持つ単語が数多くあります。また逆に同じ漢字(もしくは同じような形)ですが、まったく意味の違う単語も数多くあります。しかしながら、同じような漢字を使用している日本人には、中国語を学ぶ上でメリットの方が多いといえます。
日本語と同じ漢字、同じ意味を持つ単語例
中国語
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日本語
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日本
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日本
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旅行
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旅行
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有名
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有名
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参加
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参加
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突然
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突然
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日本語と同じ漢字、同じ意味を持たない単語例
中国語
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日本語
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手纸
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トイレットペーパー
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丈夫
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夫
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爱人
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配偶者
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新闻
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ニュース
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大家
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皆さん
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百姓
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民衆・庶民
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中国語の外来語例
中国語
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日本語
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隐形眼镜(意訳 隠れた眼鏡)
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コンタクトレンズ
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肯德基(音訳)
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ケンタッキー
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华盛顿(音訳)
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ワシントン
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可口可乐
(音訳+意訳 口にあって楽しむ)
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コカコーラ
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星巴克(意訳+音訳)
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スターバックス
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英語との関連性について
英語はもう大丈夫なので、今度は中国語を学習したい、という方を多くお見受けします。 英語ができる方は、中国語の習得も早い方が多いようです。なぜなら中国語には「r」「sh」といった英語と似た発音があるためだと思われます。 例えば「我 是 日本人 Wǒ shì Rìběnrén」等です。しかし、文法に関しては要注意です。一般的に「中国語の文法は英語と同じ」と言われていますが、全く同じではありません。S+V+Oの基本文型は英語と同じですが、疑問詞の位置や場所・時間を表す言葉の位置は日本語と同じです。文法に関しては学習すればするほど 日本語と共通点が多いことに気づくはずです。
中国語の基本的な語順について
中国語の外来語例
語順の6つの要素
•要素①主語:文の主題です。「私は」「あなたが」等。
•要素②述語:主語の行為・状態・動作を表します。「学習する」「赤い」といった動詞もしくは形容詞です。
•要素③目的語:述語の対象・結果・目的場所等を示します。目的語は十種類以上ありますが、使用頻度が高いのは 間接目的語、直接目的語、数量目的語です。「誰に」は間接目的語、「何を」は直接目的語、「何年」あ るいは「何個」といった言葉が数量目的語になります。
•要素④限定語:名詞を修飾します。「中国人の先生」という主語の場合、「中国人」が限定語になります。
•要素⑤状況語:動詞か形容詞を修飾します。
•要素⑥補語:述語を補う働きをします。述語の後につきます。
例文で確認:
前の項目でお分かりの通り、日本語の「は」「に」「を」を無視し、中国語の単語を語順通りに並べ替えていけば、完璧な中国語の完成です。
中国語学習に対する不安は解消されましたか?
「中国語は難しそう」「全く初めてですが 大丈夫でしょうか?」そういったご質問をよく頂きます。 確かにほとんどの中学校や高校では中国語の授業はありませんし、日常生活においても英語とは異なり、中国語に接する機会はほとんどありません。しかし「世界中で一番中国語を理解しやすいのは日本人」と言う人もいます。 なぜなら、日本人は漢字を理解できるからです。「山」「学校」「学生」「日本」「出口」・・・これらは意味も漢字も中国語と全く同じです。つまり、改めて学習する必要がないのです。 もちろん外国語ですので発音や文法等、違う点は多々ありますが、前述しましたとおり、「全く初めて」という方ばかりですから気にする必要はありませんし、漢院ではそのような方にしっかり中国語を身に付けて頂けるカリキュラムやオリジナルテキストをご用意しています。 講師も日本語を話せます。全く心配はいりませんので安心して中国語学習の第一歩を踏み出して頂きたいと思います。